好きなお茶2022

好きなお茶がいくつかあるが、リンクをいちいち探すのが大変なのでまとめることにした。

 

私は

レモングラスやミントなどスッキリしたの好き

・スパーシーなチャイは好きだがミルクは飲めないのでストレートチャイ推し

・というかミルクティーも好きじゃないからミルクティーに向くのがあるのかよくわかってない

・ラベンダーとカモミールはあまり得意でない

・柑橘やベリー・バニラが強めのものもあまり得意ではない

 

という感じです。そんな人が好きなお茶を覚書程度に。



1.蓼科ハーバルノート・シンプルズのオリジナルミックスハーブティー

山の家でよく飲んだ。夢みたいなお茶。

レモングラスをベースに、いろんなハーブがはいってる。煮出して飲むのが好き。
赤っぽくなる色もかわいい。ハーブティーだけど、何かのハーブが強すぎる、ということがないので、ハーブティーが初めての人にもすすめやすい。

レモングラス、フルーツハーブブレンド(アップルビッツ、ハイビスカス、ローズヒップ、ビートルート、リコリスオレンジピール、オレンジジュースビッツ)、フルーツハーブブレンド(アップルビッツ、ローズヒップ、ハイビスカス、オレンジピールリコリス)、ジャーマンカモミール、ペパーミント、マローブルー/香

www.herbalnote.co.jp

20gの小袋からあります。500g、1㎏の量り売りもあるけど、いろいろ飲みたいのでいつも20gを買う。5500円以上で送料無料ですがお茶でなかなかそんなに買えないから、私はいつも友人と一緒に買ったりします。

あとアロマオイルとか、KENSOのハーブウォーターとかもおすすめ。

www.herbalnote.co.jp

わたしアロマオイルすきなんだけどものぐさで、セルフケアにうまく組み込めないのですが、ハーブウォーターはプシューっとスプレーするだなので、冬は乾燥したな~と思ったら髪や肌にシューッとしたりして、取り入れやすくて好きです。香りもさりげなくてすき。香水よりすぐ消えるからいい。

www.herbalnote.co.jp

ハーバルノートシンプルズは長野の蓼科にあるハーブとアロマのお店です。

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魔女の秘密の小屋のようなたたずまいで、ハーブなどを育てている小さな畑があり、入口にコキアで作ったほうきがかざってあったりする。

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量り売りのハーブが瓶に入って並んでいる棚は、見ているだけでわくわくする。そんなに大きなスペースのお店ではないけど、ハーブやアロマのグッズがたくさんあって、バラの花びらも干してあり、いい香りで落ち着く空間。コロナ明けたらまた行きたいな~。

 

2.Traditional Medicinalsシリーズ

このシリーズ、セブでよく飲んでたのですが、日本ではあまり見かけず。飲みたくてどこで買えるんだろうなと調べたらやっぱりiherbが一番よさそう・・・?お値段とか。しかし私がすきな種類の品ぞろえはここがいちばんなのでここをリンク貼ります。サプリとか買う人はいいのかしら、ちょっときちんとこのサイトのことを調べていないので、もしご利用になる際は確実お調べくださいね。しかし飲みたい。iherbに種類リクエストしようかな…

 

いくつか好きなの紹介

www.sapoo.com

 

リコリスがはいってるからか?すきりしてるけど優しい甘みがあっておいしくて好き。ダイビング行くときポットで持ってって、船の上であったまるように飲んでました。エルダーフラワーがベースで、シナモンとかジンジャー・ミントが入ってる。風邪のひきはじめとか、体あっためたいときに。

今はこっちに名前が変わってるのかも👇(公式サイトのやつです)

www-traditionalmedicinals-com.translate.goog

 

 

www.sapoo.com

Twitterのスペースで話してるときにこれはB'zの稲葉さんも愛飲しているらしいと教えてもらった。稲葉さんも愛飲してるの…?!?!

お茶にとろみがあるわけじゃないんだけど、なんか飲んだ後に喉が潤うというか、包まれる?感じがあって。甘草かなあ?
わたし風邪ひくとき喉からくることが多いんだけど、これがあると安心。

これはiHerbにもあるのだが、在庫がない…。

https://jp.iherb.com/pr/traditional-medicinals-organic-throat-coat-original-with-slippery-elm-caffeine-free-16-wrapped-tea-bags-1-13-oz-32-g/6798

 

 

で、そういう冬によさげだよ~のやつがまとまってるこれが本当に好き!

www-traditionalmedicinals-com.translate.goog

日本で気軽に買えるようになるといいんだが…。公式サイトにもオンラインショップあるけど、covid-19のために国際便やってませんと記載があったので、ダメもとで日本はどうなん?と問いあわせ中。

 

3.YOGI TEA 

ヨギティーが一番日本で買いやすくて(カルディとかでも売ってる)、身近かも。

ヨギティージャパンの出してるのがこのラインナップ。iHerbだともうちょっと品種あるぽい。

yogi.overseas-inc.jp

ヨギティーにもスロートコート的なブレンドのお茶あります。のどにいいやつ

jp.iherb.com

正直これ最近飲んでなくて、味のレポートに信ぴょう性がないのだが、美味しかった。でも個人的にはTraditional Medicinalsの方が好き。

これはYOGIティー全般そうだけどTraditional Medicinalsシリーズよりもすこし癖が強めだなという印象がある。

 

ヨギティーのなかだと私はこれが好きです~チャイルイボス。

www.kaldi.co.jp

そもそもルイボスならば結構何でも好きなんですけど、最近チャイにも目覚めた。

いろんなところのチャイを飲んでるんですがチャイとルイボスの組み合わせ、スッキリ感が加わっていてぐびぐびのんでいる。仕事に持っていって運転しながら飲みます。ストレートで。

 

4.カーミエン グリーンルイボスティー オレンジカモミール

www.kaldi.co.jp

これおいしかった!カルディで見つけて買いました。さわやかルイボスティー。グリーンルイボスと普通のルイボスのちがいは、緑茶と烏龍茶の違いみたいな感じで、元の植物は同じだが、茶葉を発酵させたのがルイボス。させてないのがグリーンルイボス。

なので、グリーンルイボスの方がルイボスよりさっぱりしている。そこにオレンジなどフルーツっぽい甘いさわやかさ、カモミールの香りがブレンドされていて、とてもさわやか飲みやすい。(今飲んでるからレポートが細かい)

 

5.ジャンナッツ ブラックシリーズ エベレストチャイ 25p

どこだったか、どっかのカフェでストレートチャイというメニューを見て、ああチャイはミルク入りじゃないのもあるんだな〜と気づいて

試しに頼んだらスパイシーで甘くなくて美味しい!となったのが知るきっかけ

 

あんまり街中のカフェとかでストレートチャイ出してるところってない。需要あると思うんだけどな〜。

ミルク入りのチャイも飲めなくはないが、ストレートの方が断然好き。

 

で、家でも飲みたいなと探したら近所のカルディで売ってたのがこれ。

https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4796002514510

 

スパイシーで美味しい。雑味がない。

 

カルディではセレッシャルのチャイも売ってる🐯

https://jp.iherb.com/pr/celestial-seasonings-herbal-tea-bengal-spice-caffeine-free-20-tea-bags-1-7-oz-47-g/9773

 

こっちは甘さと香りがワイルドに感じられて、私にはちょっとダメだった。

セレッシャルのはこれが好き、レッドジンガー

https://jp.iherb.com/pr/celestial-seasonings-herbal-tea-red-zinger-caffeine-free-20-tea-bags-1-7-oz-49-g/38992

 

フレッシュネスバーガーで初めてこれを飲んだのは高校生の時だが、本当に美味しくて大好きだった。その頃フレッシュネスは小さな丸いマーガリンか入ってるみたいな1ポーションごとのハチミツが置いてあって、それがやったら美味しく感じられて

デュラレックスの耐熱グラスでレッドジンガーが来て、そのハチミツをウッドスティックで混ぜる、っていうのがめちゃくちゃ好きだったんだな。その思い出込みで好きなハーブティー

 

つらつら書いてたら3700字ちかい。長い。

そしてまだ好きなお茶はある。むむう。また気が向いたら追加します。

どうして政治の話をするんですか?

どうして政治の話をするんですか?
🍃
せいじのはなし…をしていた。している。
まず選挙があったからだ。
その選挙の前にすこしでも政治の話ができるひとを見つけたかった。
政治というか、差別の話もしていた。
でも実は、そのふたつはつながっている。

私は差別のない社会を目指したい。そのためには政治を変える必要がある。だから政治の話がしたかった。うん、したい。

差別は気づかない。本当に気づかない。なんとされてる方も気づかないことがある。そしてしてる方は全くそのつもりがないことが往々にしてある。厄介だ。

🌱
2019年ごろは自分が差別を受けたことを認識する時期だった。それはフェミニズム文学との出会いによって、自分の中にしまいこんでいた怒りみたいなものが可視化されることにより起こっていった。
自分が女性だと言うだけでマイノリティに属すことがあること、今まで気づかなかったor認めたくなかったけれど、受けてきた差別がそこにたしかに存在していたこと。

自分がやられたことに対して「あ、これ怒っていいことだったんだ」と気付いていく過程はとてもとても、とてもつらい。そもそも認めたくない。マイノリティだということも、そこに差別があることも。相手が私を無意識/意識的に差別しているということにも。

これを書いている今も「あれを差別と言っていいのだろうか、考えすぎなのでは」と思わないと言ったら嘘になる。これは私の中で認めたくない気持ちがもやもやと人の形になって「考えすぎじゃない?」「何でもかんでも差別だと言うことで権利を主張しすぎているのでは?」と常に言ってくるからでもある。

自分で自分の怒りを認識するにつれて今まではなんともなかった(と思っていた)ことが受け入れられなくなるし、気づいた反動でちょっと過敏になったりもする。
これは差別なのか?じゃあこれは?とずっと考えてしまう。そして今まで自分が受けたことに、過去のことなのに、打ちのめされて辛くなる。相手はもう覚えてもいないだろうことに、私だけがずっとずっと傷つく。

中学の時、電車通学をしていた時、痴漢にあうことは特別なことじゃなかった。
嫌だった。自分の体を他者に、公共の場所で触られることはもちろん嫌だった、でもそれを仕方ないこととして…「あるよね」みたいな諦め、そういうふうに、その頃の私たちの間でなっていたことが今になってめちゃくちゃに嫌だ。

自分の体もあの子の体もそんな風に扱われるべきじゃない、もっと怒って良かったし、悲しんで良かった。でもそれをしっかり私はやってこなかった。もし今、その時の私に言葉をかけられたとしても、無理に怒れ、悲しめとは絶対に言わない。心を無にすることでしか自分の心を守れなかったのだから

これは女性差別の話であり、人権の話なんだよな、と思う。
痴漢に合うことが日常だったあの頃の私たちの、人権の話。

もし同じようなことをもやもや思っていて、でも誰にも言えない(言えないよね)人がいたらいつでも大丈夫なのでおしゃべりしましょう。
ひとりだけで抱えて生きるのは辛すぎるよ。

ブレサイ公開一周年に寄せて

「BREAK THE SILENCE THE MOVIE:PERSONA」というBTSドキュメンタリー映画が2020年の9月10日から全世界で公開されていた。日本では公開から約一か月間と少し、映画館で上映されていたようだ。

BTSドキュメンタリー映画として、これは3作目となる。ちなみに毎回頭文字をとるとBTSになるようになっている。

Burn The Stage、BRING THE SOUL:THE MOVIE、そして本作。

BREAK THE SILENCE (以下ブレサイ)は2019年5月から始まったLove Yourselfワールドスタジアムツアーのドキュメンタリーで、舞台はアメリカのシカゴ、NY、ブラジル、イギリス、フランス、日本、サウジアラビア、そしてソウルを巡りながら、メンバーインタビューとツアー中のオフタイム、一人ずつソロステージとを『交差編集』しながら進んでいく。

これが非常にうまく構成されていて、絶妙~~~にコンサートの内容は見えない。なので見てるとめちゃくちゃ「うお~~~~~~~~ライブ行ってみたいいいいいい」となる。最高のプロモーションである。しかし単純に、映画としてもとても面白い、と思う。

2020年9月10日、この映画を見てBTSの沼につま先からきりもみ回転で落ちた。今日でそれから一年経つので、見返すたびに増えていく字幕だけのスクショ供養も兼ねて、ブレサイで心が動いたところ、なぜ動いたのかを書いておこうと思う。
基本的にはほとんどBTSの歴史を知らなかったあの初見のとき、2020年9月10日の衝撃を書いて、必要があれば今見て思うことを追記しようかと思う。

【お知らせ】めちゃくちゃネタバレあります

*
たまたま転職期間中のお休みだったので、公開初日の初回に見に行った。六本木のTOHOシネマズだ。
私はその時、まだARMYではなかった。そもそも人生で一度もアイドルなど芸能人にはまったことがないし、これから先もはまることはないと思っていた。
BTSについては半年近く布教してもらっていて、確かにかっこいい、踊りも歌も。メンバーも大体わかるかな。うーん、でもこの中では誰が好きかわからないな。。。(まだまだARMYとは名乗れないな)。というぐらいの「好き加減」だった。とはいえ、初日の初回を見に行こうと思うぐらいの好きさはあったんだけど(ごにょごにょ)。

でもそれは、この映画を見るまでの話。

*

I wish I could love my self

映画はLove Yourselfツアーの最終地点、ゴールであるソウルの最終公演でのコメントからはじまる。
※引用は全て「BREAK THE SILENCE THE MOVIE:PERSONA」からです。

RM「Reflection(という曲)の最後のフレーズ「I wish I could love my self」の意味をずっと考えていました。
「love myself」…自分を愛する、とは何か。
それで「僕もわからないから一緒に探してみないか?」
そうして始まった旅でしたが、前回(花様年華)が非常に熱い支持を頂いたので、これも受け入れていただけるかが不安でした。

今「自分を愛してるか?」と聞かれたら、まだよくわかりません。
でも、なぜか愛せるような気がします。

ここでコンサートで赤いキャップをかぶったRMがわんわん泣いているシーンから切り替わり、
作業室でのRMインタビューが入る。

「不幸と言えば不幸で 幸運といえば幸運ですが、ソウルの最終日に思い切り泣いて、それまでの記憶は全部消しました。」

「当時の僕の感情は強烈すぎて、大きな塊になって残っていました。感情の副産物が僕の器にたまっていると、次に進めないと思ったんです。」

「僕たちには次のミッションがあるから。しかも次のミッションでは前回のレベルを超えなければなりません。このインタビューの瞬間も、自分のするべきことに集中できるというのは、大きな幸運だと思います。」

記憶…しかもおよそ一般人では体験のできない、一生の思い出に残るような記憶、を、全部消したってどういうことだろう、と思った。
頭を切り替えました、というだけではなくて「記憶を消しました」?

この人は意志や理性がめちゃくちゃ強いのだろうか。もしくはとても大きな恐怖心からくる防御みたいなことなのかもしれない。

「感情の副産物が僕の器にたまっている」については使う単語も組み合わせも初めて見る。ここで射貫かれてしまった。私は言葉にとても弱い。

*

メンバーの自己紹介の中で、キム・テヒョンはこういう。

Vを担当している、キムテヒョンです。

Vのいないキムテヒョン?僕はいろいろなことを試したいと思う性格です。より良い人になるために、ずっと何かをしようと努力しています。

良い人になるために?良い人になるために?良い人???
ショックだった。良い人になるなんて言うことを、公言する人が存在するのだ、という衝撃。しかも芸能人で。
というか自分自身「良い人になりたい」というほどシンプルな向上心あったっけ?

ジン
自分を愛さなければ、他のことはできないと思います。悲観的なことを考えたときは自分をもう一度振り返り、何をすれば幸せになるか…(みつめなおす)

じ、自分を愛する…?え、これは国が違うからなのか?ずいぶん言いにくいようなことを…自分を愛する…?

この時、BTSがlove yourselfというメッセージを明確に持って活動してる時期って言うことを知らなかったので、物凄くびっくりしたのだった。

ジョングク
やりたいこともたくさんあるし、叶えたいことも…それが明確ではないけれど、ずっと何かを探している気がします。自分自身を。

デビューした瞬間から新しい自我が生まれたわけですよね

2つの自我を分離しなければと思っていたのですが。理由はわからないけど。でもよく考えてみたら、僕の好きなところが新しいJUNG KOOKになってるのに、どうして自分のいいところをあえて分離して考えるんだろう?

あれ、アイドル映画だと思って見始めてるけどこれなんの映画…?っていうかこんなことを考えて生きてるの?この人たち?キラキラしてて、バラエティでは芸人みたいに面白くて、さらにこんなにも真面目で

そりゃ人気出るわ…

PERUSONA(ペルソナ)

今回の映画のサブタイトルはPERUSONA(ペルソナ)。「ペルソナ 意味」で検索すると出てくるのは「ペルソナとは表向きの人格」。ふむ。

彼らの表向きの人格、それはRMであり、キム・テヒョンが「担当している」Vである。この映画は、BTSのメンバーとしての彼らと、「ただの韓国人の青年」である彼らの面を(もちろん見せることのできる範囲で)描いている。

表向きの人格と「そもそもの自分」の間で揺れたり戸惑ったり、表現の方法を選んだり、見せないようにしたり、様々な方法で彼らは自分の中のバランスを模索しながら進んでいく。

非常に仲がいいグループだと思っていたけれど、誰一人として模索の方法も道筋も同じではないようだった。それぞれが自分で向き合って考えているからなのだろうか。


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このままいくと全文書きおこしたくなってしまうので、特に胸を打ったRMのところを書くことにする。
*

イカれないための闘い

ツアーの合間にできた自由時間でRMは家具工房へ行く。車中から続くインタビュー。

BTSや僕たちを動かす巨大な視線のようなもの…それからの逃避?
最初は逃避でしたが、対極にあるものを探す中で自然にたどりつきました。草、山、川、公園など

そうですね…芸術家にもいろいろあると思います。世界になかったものを作り出す芸術家がいれば、そうでないタイプなど。
僕はまた、そういうのとは違うタイプだと思います。
誰かは『それは芸術じゃない』『神秘性がない』というだろうし『芸術家たるものは』『苦しむべきだ』とか。
でもそうとは限らないと思います。そういうことより今の自分にできるいいことがたくさんあるし。もっといいことが多いと、自分を信じて守りたいから、イカれずにできるんです。

社会的な物議などを起こしたりせずに、前を向いて進めるのはイカれてないからだと思います。僕は弱い人間になりたくないし、恐怖に押しつぶされて恐怖に食われる人間になりたくありません。

博物館に行ったり、植物を育てたり、自転車に乗るのは、イカれないための闘いです。

(※~ここでTrivia 承 LOVEのコンサート映像がカットインして滝のような涙が出てくるわです~よくできてるよ…初めて見た時はわからなかったけど、歌詞の意味を知った今毎回ここで泣いてしまう。)

い、い、い、イカれないための???闘い・・・・・?????

待ってくれよ・・・何でそうまでしてアイドルしてくれるんだよ・・・この人たち、人生をかけているのか?

だって、これはそういう手段を見つけなければ「自分はイカれてしまう」と思った瞬間が何度かあったということでしょう。

このRMという人は常に自問自答している、考え続けている…。彼の中では「恐怖」が、「深淵」がすぐそばにあってこちらをみているようだ(やみくろのように)。
その存在をよくよく…きっと手触りまで彼はわかりながら、「僕はおまえに食われたりなんかしない」と自転車に乗り、自然のなかに行く。

どうしてそうまでしてBTSを、という問いの答えは後半のインタビューで出てきていた。

道がここにあるから進むんです。山があるから登るみたいに
運命と意志を共にする人が僕の隣にいて
道がここにあるから
だから進むんです 僕は人間だから

道がここにあるから、だから進む、なぜなら僕は人間だから。もう全部太字にして強調したいよ…

この言葉の重み…!
そしてこの中でとてつもなく好きなところは、

運命と『意志』を共にする人が僕の隣にい」る、というところ。

ただ運命の流れみたいなものに従っているわけでは決してなくて、BTSでいることも、RMでいることも、キム・ナムジュンでいることも彼は意志を持ってそこにいて、同じように意志をもったひとたち…メンバーやBTSというプロジェクトにかかわっているたくさんのひとたちが周りにいるということ。そして進む道が見えているということ。

恐怖についてじっくり考えるRM

恐怖にもいろいろな種類があるでしょう。それについてじっくり考えてみました。僕はそんなに完璧で道徳的な人じゃない。
または誰かをインスパイアできるような影響を与えられるような人じゃない
自分でもそう思いますが。

まずは「自分がどの船に乗ってるかを明確にわかってるか」そういう恐怖があって、
次に「墜ちたらどう生きるか」「イカれるんじゃない?」という恐怖
そして 今僕らの対象は世界だから。着ている服やとられる背景、インタビュー、歌詞まで、僕という人間の全てを検閲されている気がします。

「キム・ナムジュンという人間をちゃんとケアできているか」
そんな恐怖もあります。

「お金や名誉 使命感の他に」「何を手にしたのか」
これを手にしたら急にほかのことがとても大事に思える。もたざる人はそれをとても特別に感じる。
その繰り返しだから。

それから、「自分は人生を100%忠実に生きているか」それに対する恐怖。

そもそも恐怖についてじっくり考えてみているRMさんよ…。自分がなにを恐れているのかきちんと言語化できること、尊敬する。

考えることってとても難しいことで、練習が必要な部類のものと思っているけど、長年リリックを考えることが習慣になっているRMさんは自分自身のことであれば『井戸を掘るような』内省をしたりするんだろうか。それを誰かに話してこれただろうか。メンバーたちとそんな対話を重ねてきたんだろうか。だったらいいなあ。

光と影を同時に考えるRM

僕は物事を見るとき、光と影を同時に考えてしまうんです。
それは生まれつきの性格
だから幸せだったことを思い出しても、つらかった記憶も一緒についてきます。
あの時よかったけどバックスステージでは大変だった。
またはホテルに戻っては、ああだったこうだった。
それがセットで付いてくるんです。
だからなんかの感想を話す時、単に「幸せでした」と言うのは
自分としては釈然としません。それだけではないから。

じゃあ僕に問題があるのか?いいえ。
むしろ「幸せなのか?」という質問が問題だと思いました
それよりもう少し具体的なことを
自分で自分に問いかけてほしいです。
「僕は今幸せか」
こういう問いじゃなくて
例えば「僕は今愛してるか」とか

自分を責めるのではなく、問いが間違っているのでは?という視点って私はなかなか持てないんだけど、この人はなんでそんなことができるんだろう…。
きっと寝れない夜をたくさん考えて過ごしてきたんだろうなあ。それともlove myselfのたまもの?

映画はソウルコン、RMのコメントに戻る。

特に最近感じてることですが、SNSなどを見れば完璧すぎる姿ばかりですよね。
経済的なことや外見的なこと、ライフスタイルも。
その上にはもっと完璧な人がいて、その人よりさらに完璧な人がいる。
自分には何かがずっと欠けてる気がする…
慰めの言葉としては「今のままで大丈夫」と。
完璧もいいけど世界が見せつける完璧な姿じゃなくて
例えば僕の特徴でいうと肌が少し浅黒くて目はこんな形
声はこんな感じ…
それを受け入れて
みなさんのおかげで自分をもっと愛せるようになりました。
もう波に流されません!

最後、Mikrokosmosのコンサート映像の合間にメンバーのインタビューがはいる。話してるテーマはアミたちへの言葉なのかな?
ここは絶対本編を見て、直接聞いてほしいのだけど、その中からRMの分だけ。

人は通り過ぎていくもの。
愛して別れ、また愛しては別れる。

では過去に通り過ぎた人は自分に意味のない人か?
いいえ 。自分を作ってくれた人です。
それが現実です 。

「何かを得れば何かを失う」の繰り返し。

その過程で世界が僕たちに見せてくれないものを 
僕たちの間で交わしながら 束の間でも
僕の価値を受け入れてくれたんだから
それで満足じゃないかな

こん…っなきれいな表現…もうこのとき映画館で脱水症状になるかってぐらい泣いていた…。

「世界が僕たち(BTSとARMY)に見せてくれないものを
僕たちの間で(創り出して)交わしながら」

そう、それはボラへであり0:00でありMagic Shopなんだよね。
全世界に何千万人といるARMYたちが、間違いなく「私のための曲」「私のための言葉」だと思えるたくさんの宝物みたいなBTSのいろいろ。

この部分はBTSのファンになった人が離れていってしまうことについて話していると解釈しているのだけど、彼らはこんなふうに受け止めているんだなぁ。

*
映画が終わって、脱水になりかけ&泣きすぎてお腹が空いた私は、BTSのちゃんとしたファンになろう…と映画館のトイレで思った。

*

一周年だからなあ、と思いながらもう一度見返したらやっぱりiPhoneの写真フォルダは字幕のみスクショの黒いやつで埋まった。

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*
言葉を記録したいのでそれでも満足だったんだけど、公開当初の気持ちをまとめたかったのと、言葉をまとめたかったので改めてnoteに書きました。
コメンタリーも観て、さらに思うところがあったけど、今日はここまでにしておきます。体力が尽きた笑。ながなが読んでくださった方、ありがとうございました。

もし、もしもまだ未見の方がいたら、絶対見てほしいの。。。
絶対後悔はしないよ。。。

リンクはこちらです💁‍♀️

ブルーシートのお城と家庭菜園

2021年8月、段ボールとブルーシートで作られた城を見た。
外苑前の銀杏並木にふたつ。狛犬みたいに作られたそれは、台風を経て迫力が増していた。

新国立競技場のすぐ隣に堂々そびえ立つ段ボールとブルーシートの東京城

246を外苑前の方に行く途中、運転席の元夫が
「もうすぐすごいの見えるよ。よく見てて、これが一番かっこいい。会田誠の」
という。
会田誠といえば切腹女子高生とあぜ道の絵しか出てこない、絵画?と思っていると外苑前に差し掛かった。

 

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「わ、見えた!ブルーシートとダンボール?」
「そう。東京城らしい」
「これが…新国立の隣にあるの、凄いシニカルというか…」
「ほんとにね」
「異様な感じだね、不思議…だけど馴染んでる」
「台風のとき格好よかったよ。今やってるオリンピック関連のパビリオンで一番好き」
「そうなんだ」

一瞬通り過ぎた車窓から見たそれは妙に風景に溶け込んでいた。

*

2016年12月29日、私は娘と新宿駅発渋谷方面行きのバスが発車するのを待っていた。車内はほとんど空席がないぐらいの感じで、何人か立ってる人もいる。

そこへホームレスのおじちゃんがひとり乗ってきた。なぜホームレスかとわかるといえば、くさかったからである。びっくりするほどに。

私と娘は一番後ろの席に座っており、ホームレスのおじちゃんはその隣によっこいしょ、と座った。最悪だ。3歳の娘がぐずらないように、すでにうっすらとした緊張感を持って座っていた私は、さらにこのホームレスのおじちゃんが「何か面倒なこと」をしないか、娘が「くさい」など余計なことを言いやしないかという心配の種がもう一つできたと思って殆ど絶望した。

そしておじちゃんは私の様子には気付かず、なんと娘に話しかけだした。退屈してた娘はおじちゃんの方に座りたいといい、私と場所を変わってまでおじちゃんの隣に行った。

おじちゃんは娘に飴をくれた。パチンコの海物語というシリーズのマリンちゃんというキャラクターが描かれた飴。「ぷりきゅあかな?」と娘が言うけどそれはマリンちゃんだ。

 

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おじちゃんは池袋から渋谷まで宮下公園の炊き出しに向かう途中だといい、折りあとがたくさんついて端がぼろぼろの年末年始のスケジュールを書いた紙を大事そうにポケットからだして私に見せながらたくさん説明してくれた。
今日の夜は映画があること(今日が28日だと言ってたので29日だよ、と訂正した)、炊き出しは昼と夜の二回あること、31日には年越しそばも出るし、「こんなちっこい紙コップに入った酒もくれるからみんなで乾杯する」ことや、お正月が明けたら2日には餅つきがあること。
「新宿だとカラオケ大会があるンだ」ってことも、楽しそうに話してくれた。

渋谷の宮下公園のところで降りる時、娘の手を握って「つめたいな〜!子供は風の子、俺は火の子…逆か、俺は風の子お嬢ちゃんは火の子だ、ははは」と言ってた。火の子ってなんだろう。きのこかと思ったら火の子だった。
保育園でしたもちつきの話も自分からしたり、飴を貰ったりしたのでおじちゃん大好きになった娘も名残惜しげだった。

最後は私もおじちゃんと握手して「良いお年を!」と言ってバイバイした。

渋谷駅に着いてバスを降りると「おじちゃん格好よかった」「また会いたい」と娘が言った。

*

2021年7月、ミヤシタパークにはじめて立ち寄った。ひらけた雰囲気で、むかしあんなに鬱蒼としていたところの雰囲気は微塵もなかった。

246へ抜ける坂の途中にはむかし、渋谷児童館があった。今は区役所になっているが、児童館のときの遊具がひとつだけ残っている。
その周りをL字型にブルーシートのテントが長屋のように繋がっている。

わあ、宮下公園で暮らしていたひとたち、ここにいたんだ。と思っていたら足元をネズミが走っていってそのままブルーシートに入っていった。

すると

ちゅちゅちゅちゅちゅちゅ、ちゅーちゅちゅっ!!!!!!

とネズミが凄い勢いで出てきた。
出てきたというか入っていったネズミが中にいた先住のネズミから追いかけてられた。
ものすごいスピードと勢いで2匹が足元を駆けずり回っている。
後から入ったネズミは追い立てられてオオムラサキツツジの藪に逃げ込んでしまった。先住のネズミは「フン!」という感じで元いたテントに戻っていった。

リアルトムとジェリー、というかジェリーとジェリー。

ブルーシートの家の前には発泡スチロールに土を入れて作っている家庭菜園があった。全部プランツタグがついていて、綺麗な字で「トマト」「アスパラ」「ピーマン」「オクラ」「ナス」などと書いてある。「インカ」という土しかない鉢があったけどそれは多分インカの目覚めというジャガイモの種芋が植えてあるんだと思う。

すごく丁寧に作られていて、私は一切植物を育てることをしないので心底尊敬してしまった。すごい。丁寧に暮らしてんな〜!なんだか気分が良くなった。大切にされてるものを見ると気持ちが良くなるけど、そういう感じ。

*

あの年の瀬の日に飴をくれたおじちゃんはいまどこにいるんだろう。
あの時ホームレスの人に関わることを嫌がり、面倒がった私を私はずっと恥じている。

月曜、小さな灯をともす

泥の中にいるみたいな気持ちで夏休みの後半を過ごした。

日曜、38歳になって
月曜、東京城を見て
火曜、星を見て
水曜、蝉を助けて
木曜、鯛食べて
金曜、インザハイツして
土曜、恐怖して絶望

日曜日、ワクチン接種の1回目。自衛隊大規模接種でやっと受けられることになったので大手町まで行かなくちゃいけない。でももう電車に乗るのが怖かった。

この事件を最初に聞いてからフェミサイドだと理解するまで、また理解し始めてからの2種類の恐怖ははじめて体験する種類のものだったように思う。

『幸せそうにしているだけで、女だと言うだけで、殺してやりたいと思われることがある』

…これ、「わたし」がターゲットなんだ。
「わたし」も「あなた」も「祖母」も「母」も「娘」も
女だと言うだけで憎悪の、それも「殺したいほどの」憎悪の対象になる。

わたしはたまたま、夜の8時すぎに小田急線に乗ってなかっただけ。

82年生まれキム・ジヨンを2019年にはじめて読んだとき、動悸がとまらなかったことを思い出した。
83年生まれの私はほぼ同年代で、国は違うけれど本の中に出てきた通学電車で痴漢に遭うことやライフスタイルが変わるタイミングでキャリアをあきらめること、それがもはや仕方ないと諦めていたこと。そんなことがババっとフラッシュバックした。

自分でもなんでこんなに動揺して恐怖を感じるのかが分からなくて、わからないままにツイートしていたものだからたくさん心配のリプを頂いた。怖くてもいい、当然だ、怒るのも当然だ、暖かくして、などなど。

しばらく前からいるBTSのファンダムARMYはこんな時とても暖かい。良い人間であろうとする人々をすきな人々の集まりだからかなあ。
連帯する、という言葉がそれを象徴してる気がする。

*
土曜日の夜、びしょ濡れになった本が10冊ぐらい入ったバッグを抱えてるぐらい重い気持ちだった私の中に小さな灯がずっとチラチラしていた。それは金曜日に見たイン・ザ・ハイツだった。

イン・ザ・ハイツはブロードウェイのミュージカルを映画にしたもので、移民であるワシントンハイツの住人がそれぞれの場所でそれぞれの夢を追いかけていくストーリー。

子供の頃に両親と移住してきた主人公とそのいとこ、共に暮らす育ての親であるおばあちゃん、それから幼なじみや街に住む人々が生き生きと描かれてるのだけど

主人公も街で人気の美容室もワシントンハイツを後にすることが決まっているクライマックスに近いシーンで、主人公のいとこと幼なじみの1人がこう歌うシーンがある。

「おれたちは無力だ」

そこにこう返す。

お前の言う通り ここは無力な移民ばかり
街は消える運命で 今夜が集まれる最後かも

でもこのまま 引き下がるのか?

現実を嘆くより 俺は旗をあげたい
〔旗をあげろ あちこちに〕

今夜こそ 声をあげるんだ
〔皆の旗に魂をこめて〕

歌え 世界まで響かせろ
〔皆の旗に魂をこめて〕

あの橋を越え世界へ どこまでもビートは響く



この曲を思い出しては聞いて、唇噛んで泣いてしまった。
心底昨日この映画を観に行って良かった、と思った。

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#StopFeminicides 

とても率直に言うと私は自分事としてこういうハッシュタグに参加したことがなかった。できていなかった。
祈るような気持ちで、SNSでこのハッシュタグを使った。

土曜日の夜に聞いていたスペースの中で、この運動は一過性のものではなく、長い戦いになるから…ということを言っていた方がいて

ああ、そうだよなあ。長い長い戦いになるんだ。一回勝てばそれで決着がつくようなことではなくて、これから長い時間かけて戦っていかなければいけないんだ、ということをじんわり心の中で反芻した。

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イン・ザ・ハイツはリン=マニュエル・ミランダの原作で、彼は本編にもピラグア売りとしてカメオ出演(というにはインパクトに残りすぎる)している。

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この人どこかで見たことあるんだな〜と思って考えていたところ、はっと思い出した。
メリーポピンズ・リターンズの点灯夫!

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メリーポピンズ・リターンズも大好きな映画で、中でも点灯夫の歌がすきだ。

娘と一緒に吹き替え版で見ていたので、
「小さな火をと・も・せ!」と一緒に良く歌う。


君はいつも選べる
暗闇に負けるか
それとも 小さな灯を灯すか 俺と

ひとりきり 部屋で
涙に暮れるか
それとも小さな灯を灯すか 俺と

心 暗闇なら
明日は見えない
でも 胸に火花があるなら
道はつきない

夜が深いなら
君も点灯夫になれ
さあ小さな灯を灯せ 俺と


イン・ザ・ハイツの主人公ウスナビも自分のことをこの街の「街灯」だと映画の中で何度か言う。交差点の角地に立つコンビニでウスナビは、毎日朝から晩まで同じ場所に立ち続ける。俺は街の街灯だ、と。

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うちの近所のコンビニにすべての動作を口に出す店員さんがいる。

誇張ではなく…

「はい、お支払いはいかがいたしますか?現金、クレジット、電子マネーございます~」

「スイカでお願」

「スイカですねかしこまりました光ったらこちらに当ててくださいいきます3!2!1!ピッ!(ピッ)はいありがとうございました~!!!お箸付けますか~は~い!あ~りがとうございま~す!」

最後のほうは思わず笑ってしまうほど、こちらも明るい気持ちになる。

ほかのお客さんともにこにこ会話している彼は確実にこのあたりの街灯だろうな。

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私も誰かの街灯になりたいと思う。
だけどすぐには難しいから、まずは自分の中の火を灯し続けることをしてみようと思う。

月曜、小さな灯をともす。

戦い続けられるために。